ミストボーンー霧の落とし子(2)(3)

FT5冊目。

ミストボーン―霧の落とし子〈2〉赤き血の太陽 (ハヤカワ文庫FT)

ミストボーン―霧の落とし子〈2〉赤き血の太陽 (ハヤカワ文庫FT)

“霧の落とし子”にして盗賊団を率いるケルシャー。彼の仲間に加わった少女ヴィンは、合金術の訓練を受けて、ルノー家の令嬢という偽の身分を装い貴族社会に入った。すべては“終の帝国”を転覆させるという計画の一端である。計画の壮大さや過去の経験からケルシャーを信じかねていたヴィンだが、彼の人柄にふれ少しずつ希望を感じはじめる。そんななか、彼女はルノー嬢として、読書家の風変わりな青年エレンドと出会い…。

ミストボーン―霧の落とし子〈3〉白き海の踊り手 (ハヤカワ文庫FT)

ミストボーン―霧の落とし子〈3〉白き海の踊り手 (ハヤカワ文庫FT)

七千人のスカー反乱軍は、大半が失われた。一度は潰えたかに見えたケルシャーらの計画だが、いまや帝都ルサデルの警備兵たちは街を離れ、相次ぐ暗殺事件によって貴族家間の緊張は高まった。帝都ルサデルの崩壊の準備は整いつつあるのだ。だが、十一番目の金属は本当に支配王を殺せるのか?ヴィンの貴族青年エレンドへの想いは?そしてケルシャーの本当の計画とは?すべての読者の心をふるわす衝撃と感動の完結篇。

支配王を倒すべくケルシャーが企ては何度も阻止されてきたけれど、彼の真の計画は驚くべきものでした。それも決して唐突なものではなく、読み終えてから思えば随所に伏線がちりばめられていたんです。そうきたかー!!と唸ってしまったほどお見事。

戦闘シーンもどきどきしました。ヴィンのあの女との戦いも激しかったし、ケル対尋問官もどきどき...
怒涛の展開で何度も予想を裏切られて、本当に面白かった。格闘女子ヴィンと哲学オタク青年エレンドの関係も気になったけれど、エレンドがイイヤツでよかった。

まだまだ謎も残っているので、今後の展開も楽しみ。未読のFTファンの方には強力にお勧めです。