西の魔女が死んだ 梨木 香歩

西の魔女が死んだ
西の魔女が死んだ

著:梨木 香歩|出版社:小学館|発売日:1996/03|−|4092896107|

 中学校に入学して,不登校になったまい。喘息の静養も兼ねてまいは,おばあちゃんの家にしばらく滞在することになる。そこで,まいはおばあちゃんの魔女修行を受けることになる。""

うーん。好きです。梨木さん。
本を読んでいてすごく感じたのは「匂い」。「色」。特に匂いは濃厚に感じた。
 本自体の感想は置いておいて,不登校の改善の策(一般的には)として,「生活リズム」をいかに作るかというのはとても大切なこと。おばあさんは,これを「魔女修行」として課している。生活の中でのある程度の制約というか枠は,必要。崩れていってしまうか,踏みとどまれるかは案外そこに原因がある場合が多い。
そして,無理強いは絶対だめで逃げ込める場所がなくては,表には出て行けない。まいにとっては,家がその場所になりえず,おばあさんの裏庭がその場所だったのだろう。学校の先生に読んで欲しい本。(1999年9月)