こわれた腕環 アーシュラ・K. ル・グウィン

ゲド戦記 (2)
ゲド戦記 (2)

著:アーシュラ・K. ル・グウィン , 他|出版社:岩波書店|発売日:1999/10|単行本(ソフトカバー)|4000264621|

竜王の誉れ高い勇者として、また知恵深い魔法使いとして成長した青年・ゲドは、平和をもたらす不思議な腕環を求めて旅し、暗黒の地下で迷宮を守る巫女の少女と出会う。再刊。""

アチュアンの墓所で,「名なき者」たちに使える巫女として育てられたアルハ。母親のこともテナーという本当の名前も全て奪われ,「永遠に生まれ変わる巫女」となったのだ。しかし,神とは名ばかりで最近では神殿に訪れる者も少ない。 アルハは成長し,神殿の地下にある迷宮に入ることを許される。そして,そこでゲドと出会う。

「影とのたたかい」でも「名」はとても重要な役を果たしたが,ここでも「名なき」神,奪われる名前,喰らわれし者と,名前がポイントとなりそうだ。思い出も名前も奪われた少女が真っ暗な迷宮を一歩一歩手探りで,何年もかけて探っていく。そうして,ゲドの光をその真っ暗な世界で見つける。そして・・・

うーん,何度読んでもすばらしいよ。今回は「物語コレクション」の方,つまりYA向けの方を読みました。ルビがなくて,すごく読みやすかった。