扉の書 安田 晶

扉の書
扉の書

著:安田 晶|出版社:講談社|発売日:2003/06|文庫|4062556758|

『扉の書』―それを読み解いた者は、永久に老いない肉体と、この世の記憶を失うことなく後の世へも更なる次の世へも自在に行ける。だが、七百年前盗み出されてからこれまで、解読はおろか、その留め金さえもびくともしたことがないのだ。現在の所有者・老魔術師キルムスが途方に暮れる中、彼の元へ若い女が訪ねてきた。
「わたしと取引を」。
謎解きの鍵を持ってきたと言うエリル。読めぬ文字、閉じた扉を巡る二人の怒涛の冒険が始まる""

これはおもしろかった!倫子さんの感想を見て購入してあった積読本。最近ゆめのみなとさんの感想を読んで思い出し,棚からひっぱりだして読んでみる。

ちょっと文章が硬い感じがするが,そこがまた内容に合っている。まさに,別世界が本の中に広がっていて,ゲドっぽい。これからどうなるの?というところで,終わってしまったのはちょっと残念な気がする。勿論,おじ様キャラに弱いワタクシはしっかりキルムスが気に入ってしまった。この著者はこれからチェックしておかなくては。キルムスのその後も読みたいなあ。