ラプソディ―血脈の子〈上〉  エリザベス ヘイドン

ラプソディ―血脈の子〈上〉
ラプソディ―血脈の子〈上〉

著:エリザベス ヘイドン|出版社:早川書房|発売日:2001/05|文庫|4150202885|

にぎわう港町。その美しさゆえに町の有力者に横恋慕され、肘鉄をくわせたラプソディは、かれの放った追っ手から逃げていた。見知らぬふたり連れの助けで難を逃れたものの、ふたりは返礼として彼女に旅の同道を求める。じつはラプソディは、歌声によって事物の性質をも変える「歌い手」としての訓練を終えたばかりだった。その能力に気づかれたのか?美しき「歌い手」の波瀾万丈の冒険を描くファンタジイ巨篇堂々開幕。"

結構深い世界です。こういう展開になるとは思ってもみなかった。地下での描写がすごいです。暗く温かい地下の世界で一体どれくらいの間旅をしたのか。ここでのたびがその後の3人の人生に大きな影響を与えることになります。とはいえ,私だったら絶対ダメ。

世界の成り立ちに出てくる人名が結構たくさんあって,ちょっと頭こんがらがってます。グウィディオンとエミリーのあまりにも横暴な幕切れに「何でやー!!」とやりきれない思いです。これを解消するためには,上下巻で全6巻を読まねばならないのですね。