アブホーセン             ガース ニクス

アブホーセン―聖賢の絆
アブホーセン―聖賢の絆

著:ガース ニクス|出版社:主婦の友社|発売日:2004/05|単行本|4072386413|

ライラエルとサムは、巨大な力をもつ何者かによって操られている友人ニコラスの救出に向かった。めざすは、“紅の湖"。その湖畔では、見えない敵―歴史書にも記されていないほど古い“悪"がじょじょに姿をあらわしつつあった。太古の“悪"の復活―それは、この世の終わり、すべての生命の終焉を意味する。一方、アンセルスティエールでは、古王国国王タッチストーンとサブリエルがテロの犠牲になった。新アブホーセンとなったライラエルは、自分の責任を果たし、罪のない人々を救うために、必死になって敵を追う。だが、彼女を待ち受けていたのは、予想をはるかに超えた惨状だった―。""

最初はあれこれ忘れていて,えーっとニックってだれだっけ,なんて読みながら思い出す始末。
ライラエル,サムがメインで,サブリエル,タッチストーンの場面は紙の色が違う。タッチストーンも立派な王になっているようで,一安心。
2巻の「ライラエル」では,もたもたうじうじしていたライラエルとサムが自分の責務を自覚し成長していくYAばりばりの物語でした。話の展開も早くて面白かった。古王国っていう枠組みがしっかりしていて,創世の謎が少しずつ明らかになっていくところもいい。まあ,深みという点ではちょっと。。。だけど,次も気になるところ。ロマンスもなしだったけど,次回に含みを持たせてあるし。まだ執筆はされていないようだけど,訳者あとがきによると続編が出るような感じ。次も翻訳されますように!