捜査官ケイト 夜勤 ローリー キング

捜査官ケイト 夜勤
捜査官ケイト 夜勤

著:ローリー キング|出版社:集英社|発売日:2001/10|文庫|4087604020|

未成年者淫行にもかかわらず無罪放免になった男、幼児を抱く政治家、露出狂。これらの男達が「レディーズ」と自ら名乗る女たちにユーモア溢れる?仕置きを受けていた。世間は(特に女性は)喝采を送った。誰もが、蔓延する男どもの暴力にうんざりしていたからだ。しかし、その後妻に暴力をふるっていた男、レイプ常習犯の死体が発見された。彼らもまた、レディーズによる犯行ではないかと疑われ、捜査が始まる。
市警のケイトは、その捜査に関わるうち、自分のもっとも敬愛する女性がその犯行に関係しているのではないかと悩み、苦しむ。
やがて、捜査班はインターネット上に、妻や恋人を虐待した男の名簿を載せたホームページをつきとめる。""

久しぶりにこの手の本を読む。読みながら、TVで流れる幼児誘拐や殺害のニュースを聞くたびに、レディーズならずとも私刑をしたくなる。絶望的な気持ちになる。本書では、インドの嫁殺しの話が出てくるが、少なくともいろいろな国で、少女(子どもといった方がよい)が幼いうちに嫁とされていく事実や、虐待される子どもや妻たちの現実が生々しくでてきて、更に辛い。