コーンウォールの嵐 ロザムンド ピルチャー

コーンウォールの嵐
コーンウォールの嵐

著:ロザムンド ピルチャー|出版社:東京創元社|発売日:1999/07|単行本|4488013864|

ロンドンで書店づとめをしながら、一人暮らしをしていたレベッカに、病篤い母は、今まで話すことのなかった自分の家族のことを、初めて聞かせる。母が静かに息を引きとった後、レベッカは、コーンウォールのまだ見ぬ祖父の許へと旅立った。祖父は、高名な画家だったが、絵筆を捨てて久しかった。同じ屋敷に住むハンサムで魅力的ないとこ。そして驚いたことに、ロンドンのアンティーク・ショップで会ったことのある、少し強引で個性的な家具職人の青年も、ここコーンウォールで祖父の家に出入りしていた。伯父の妻、その親戚の娘、祖父の海軍時代の部下、屋敷での複雑な人間関係のなかでレベッカは、急速にいとこのエリオットに惹かれていくが、閉ざされた祖父のアトリエで、彼女は思いがけない家族の秘密を発見する。そして彼女が貰うはずだった母のかたみの書き物机が消え…。激しい嵐のコーンウォールレベッカの人生は謎めいた運命の嵐に翻弄される。""

若竹七海古書店アゼリアの死体」の巻末「紅子のロマンス小説注釈」で紹介されいた本。紅子さんはアンティーク屋でいすを買い求めるシーンが好きと書いてあったが,そのアンティーク屋がポイント。全ての運命はそこから繋がり,動き出す。ありえないーというような偶然もあるにはあるが,ぞこは小説。素直に楽しむべし。