DZ 小笠原 慧

DZ(ディーズィー)
DZ(ディーズィー)

著:小笠原 慧|出版社:角川書店|発売日:2003/05|文庫|4043705018|

アメリカ・ペンシルベニア州で、夫婦の冷凍死体が発見された。五歳の息子は行方不明のまま、事件は迷宮入りする。一方、日本では、異常な兆候を示す少女がいた。数年後、恋人を亡くし、重度障害児施設に赴任した女医・志度涼子は、保護室に閉じ込められた少女に出会う。そして、運命の歯車は容赦なく回り始めた―。人類という種が背負った哀しい宿命を、壮大なスケールで描いたヒューマン・ミステリ。第二十回横溝正史賞正賞受賞作。 ""

進化って不思議。きっと気が遠くなるような時間をかけてゆっくり進行するものだろうと思っていたのに,この本は1世代で進化してしまう「ヒト」にまつわる物語だ。解説が大森望氏。わたしは,常にあとがきや解説を読んでから買う。中でも大森氏の解説を読むとどうしても買って読まなくてはならない気持ちになり,ついつい購入してしまったのだった。

著者は医師だそうで,とっても難しい用語も交えながら,素人にも分かりやすく物語が進行していく。ちょっとね,クーンツの「ウォッチャーズ」思い起こしちゃったよ。勿論犬なんか出てこないんだけど・・・。グエンって○○みたいだ。