バビロン・ゲーム キャサリン・ロバーツ

バビロン・ゲーム―世界七不思議ファンタジー
バビロン・ゲーム―世界七不思議ファンタジー

著:キャサリン・ロバーツ , 他|出版社:集英社|発売日:2002/11|単行本|408773370X|

古代バビロニアにあったという「生命の木」にまつわるお話。紀元前6世紀、ペルシャ王のバビロン無血占領の史実をモチーフに、バビロン特有の「トゥエンティ・スクエア・ゲーム」、守護獣と12歳の娘の恋愛などを描く。""

えーっと,まずこの「守護獣と12歳の娘の恋愛」ってのは,違う・・・と思います。それとも私が甚だしく誤解してるんだろうか。

物語は怒涛の展開でどんどん読んでしまいます。シルシュという獣を救いたいと願う少女の行動がペルシャ王のバビロン無血占領に結びついていくんです。その中に友情とか陰謀とか王家の印章とか,色々と面白げな素材がちりばめられています。私は「バビロン」とか「古代」とかいう設定にはもうクラクラしちゃうタイプなのでその辺が好きな方にはオススメです。

「アースヘイヴン物語」のようなちょっと終わりが物足りないということもなく,面白く読みました。

物語の糸の1本を為す「トゥエンティ・スクエア・ゲーム」。おもしろそうです。実際に存在したゲームらしいと訳者さんが書いておられます。きれいなボードが発掘されることがあるそうです。こんな感じ↓

The Royal Game of Ur (ウルの王族のゲーム)

バビロン・ゲーム・・・こちらは,集英社のサイト。すごいですよ。続編も出るらしいです。""