アバラット   クライヴ バーカー

アバラット
アバラット

著:クライヴ バーカー|出版社:ソニーマガジンズ|発売日:2002/12/18|単行本|4789719731|

―母なる大洋イザベラ海とそこに浮かぶ25の島々の世界。亡霊たちのひそめきが響きわたる廃墟、陽光に満ちた楽園、9年にいちど卵から人間の子を孵えす鳥の棲む島、海賊たちの根城、歓楽の不夜城、そして、残忍な王が支配する真夜中の島、謎に満ちた25時の島…。異形のものどもがうごめき、昼と夜がせめぎあう。アバラットでは、すべてのことが起こりうる。どこか、まだあなたが知らないところに、“時"が“場所"となる世界がある。未知なる旅の扉は、いま、ここに開かれた―アバラットへようこそ。""

キャンディの冒険は,正直言ってちょっと陳腐だったけれどそれでも愉しめた。登場人物がどれも強烈で,これほどの亜人種?を造り上げるのはすごいなあと思う。イメージがわきやすい描写に本人が書いた挿絵と来れば映画なんかにしなくても十分だと思うけど。
気になったのは訳。すごい古いいいまわしあり,難しい言葉ありと最初は抵抗があった。慣れてくると,結構気持ちがいいです。何だろう,うーん八犬伝とかを読んでいる気分すらしてくる。
巻末の「クレップ年鑑」を先に読むと世界観は分かりやすいかも。私は結局読んでいません。