龍のすむ家 クリス ダレーシー

龍のすむ家
龍のすむ家

著:クリス ダレーシー|出版社:竹書房|発売日:2003/08|単行本|4812412544|

下宿人募集―ただし、子どもとネコと龍が好きな方。そんな奇妙なはり紙を見て、デービットが行った先は、まさに“龍だらけ"だった。家じゅうに女主人リズの作った陶器の龍が置かれ、2階には“龍のほら穴"と名づけられた謎の部屋があった。リズはそこで龍を作っているというが、奇妙なことにその部屋には窯がない。いったいどうやって粘土を焼いているのか…。ひっこし祝いに、リズはデービットに「特別な龍」を作ってくれた。それは片手にノート持って、鉛筆をかじっているユニークな龍だった。「一生大事にすること、けして泣かせたりしないこと」そう約束させられたデービットは彼をガズークスと名づけた。やがて、ふしぎ・・・""

いやし系ファンタジーです。下宿先の娘と大家がちょっと鼻につきますが,主人公のデービッドは,とってもお人よしのいいヤツです。下宿先の娘ルーシー(10歳)に気に入られたばっかりにあれこあれ手伝わされます。ぶつぶつ言いながらも結局一生懸命やってしまう愛すべき男の子でした。
物語は空気がいいです。お茶タイム,図書館の庭,アトリエ・・・強烈なお話ではないですが,じんわりしたいい話だと思いました。続編もあるようで,先が楽しみです。