灰色の王         スーザン・クーパー

灰色の王
灰色の王

著:スーザン・クーパー|出版社:評論社|発売日:1981/01|単行本|4566013022|

ウィルは、肝炎にかかり危うく命を落としそうになる。命をとりとめたものの、前作で脳裏に刻んだ呪文を忘れてしまう。静養のために訪れたウェールズでウィルは白髪の少年ブラァンと出会う。ブラァンは、出生に謎があり、ウィルの探索のために重要な役を果たすことになる。恐るべき<灰色の王>の山に<黄金の竪琴>を探しに2人は行く。""

前2作でもそれとなくちりばめられていたアーサー王との繋がりが明らかになる。今回はメリマンはあまり出てこず、ウィルがブラァンと助け合いながら探索をする。メリマンが強大すぎてあまり好きになれない私にはいい本だった。
あまりにも愚かなプリッチャード。人のいうことを端から聞かない人はやはり「闇」を呼び寄せるのね。2作目では赤犬が活躍したけれど、本書では牧羊犬が活躍する。<灰色の王>に利用された形になってしまったカーヴァルは、本当にかわいそうだった。4作へのはじまりを示す第3作の終わり。期待できそう。
2001-09-05