嵐を追う者たち /ポール スチュワート

崖の国物語〈2〉嵐を追う者たち
崖の国物語〈2〉嵐を追う者たち

著:ポール スチュワート|出版社:ポプラ社|発売日:2001/10|単行本|4591069842|

1巻で父親との再開を果たしたトウィッグ。
空賊の船に乗り込み、冒険をはじめる。
「嵐晶石」という宝を探しに行くのだ。「嵐晶石」は大きな嵐のとき落雷したところにできるもの。明かりの強さによって重くなったり、軽くなったりする石だ。しかし、最近その「嵐晶石」に他の効用が見つかった。ある方法で変化させると、汚水を浄化する「神聖砂」になるのだ。「神聖砂」に変化させる方法、その原料となる「嵐晶石」を巡り、見にくい利権争いが始まる。""

1巻がちょっと。。。だったのだが、2巻までいっしょに借りていたので読む。1巻よりは、多少舞台が広がって動きのある物語に。
でも、人(といっていいのか?)がどんどん死んでいくのがとっても不快だ。その死んで行く者が「悪いやつ」ならまだしも、ほとんどが弱い者だったり、まじめに働く者だったりして、更に不快だった。
結局、この物語で作者は何を子ども達に伝えようとしているのだろう。
トウィッグの成長があるわけでもない。(剣をふるうのをためらわなくなるのが成長というならば成長しているのか?)
希望のかけらも(わたしには)見えない物語。