裁きの門 マーセデス・ラッキー

裁きの門 (創元推理文庫)
裁きの門 (創元推理文庫)

著:マーセデス・ラッキー|出版社:東京創元社|発売日:1996/05|文庫|4488577024|

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一族の復興と復讐のためにと知りあい、それは2人の今後を大きく変えていくことになります。
ケスリーは、からへとレベルアップします。その試験(というのかな)が、独特で目新しく感じました。魔法の罠や、新しい魔法を開発していく部分。そして、新しい魔法があまりにも強力なため<賢者>ジャドレックがケスリーにその魔法をどう秘密にしておくかと聞いたとき、ケスリーは
「知識が広がるのをとめることはできないわ。そんなことはすべきじゃない。そういうことをしていると、最初にその知識を手に入れるのが悪しき人々である確率が五分五分になる。」と、戦いが終わったら公表すると言います。現代社会にも通じることだと思いました。
タルマ&ケスリーの冒険は、冒険というよりも「生活」です。ファンタジーではあるけれど、その世界でタルマやケスリーがしっかりと地に足をつけて生活していることが味わえる作品です。

付け加え
ケスリーは、この作品である男性と恋に落ちます。これがまた、素敵です。ケスリーが選んだ男性は・・・?