遺伝子の使命 ロイス・マクマスター・ビジョルド

遺伝子の使命 (創元SF文庫)
遺伝子の使命 (創元SF文庫)

著:ロイス・マクマスター ビジョルド|出版社:東京創元社|発売日:2003/12|文庫|4488698115|


惑星アトスでは男性だけが人工子宮で生殖を続けてきたが、それを支える卵子培養基が疲弊していた。急遽新しい培養基が輸入されるが、途中で偽物にすりかえられていた。この一大事に一人の青年医師が宇宙に派遣される。銀河の要衝たる巨大宇宙ステーションに到着した彼は、初めて女性に出会った。彼女は美貌の傭兵中佐エリ・クイン。すべての背後には惑星間抗争につながる秘密が!""

マイルズ・シリーズの外伝。マイルズはでてきません。
本当の主役は,惑星アトスの医師イーサン。女性の存在そのものを罪悪と考えるアトスで育ったイーサンが,クインと初めて出会うシーンや,真面目だからこそ可笑しいシーンなど楽しめた。女性を排除するアトスのことを書くなんてどういう風にビジョルドが持っていくのか興味があったが,ラストはなるほど,と思った。
SFの設定もだが,サスペンスとしても楽しめるかも。最近マイルズシリーズも読んでいないのでまた,追いかけてみようかな。