ミドリノツキ (中) 岩本 隆雄

ミドリノツキ (中)
ミドリノツキ (中)

著:岩本 隆雄|出版社:朝日ソノラマ|発売日:2001/08|文庫|4257769416|

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「選ばれし者」に対するテロ未遂。そのとき、ビルの谷間には、緑の月が現れた。そしてその中には赤い目の少女が。少女は叫んだ。「探しなさい!なにものより優先して!」そして現れたビジョンは金属製の筒。
見なれないその少女の姿形に人々は「先人類」だと囁く。尚顕は、その騒動の後、ミリセントを護衛することとなる。ミリセントは、尚顕を避け護衛されるのをことごとく嫌がる。しかし、ミリセントにはそうしなければならない理由があったのだ。
前作は、本の材料が提示された感じだったが、大分おもしろくなってきた。尚顕もどんどん魅力的になるし、ミリセントもかわいらしい。しかーし、それよりなによりタワーバードの「ぴゅん」のかわいいこと!この「ぴゅん」は、先人類の残した「選ばれし者」の護衛鳥なのだが、なぜか尚顕をその「選ばれし者」だと誤解してつきまとう。機械のようで??とにかくかわいいのだ。
人類の未来を決める重大な時期に、世界を支配しようとする政治家たちの陰謀。うーん、おもしろくなってきました。
2001-09-05