パトリシア ブリッグズ /裏切りの月に抱かれて

裏切りの月に抱かれて (ハヤカワ文庫FT)
裏切りの月に抱かれて (ハヤカワ文庫FT)
裏切りの月に抱かれて (ハヤカワ文庫FT) (文庫)
パトリシア ブリッグズ (著), Patricia Briggs (原著), 原島 文世 (翻訳)

内容(「BOOK」データベースより)
マーシィは一見普通の女性に見えるが、実はコヨーテに変化することができる“ウォーカー”。彼女は、自分の工場で雇った若い人狼が何ものかに殺されたことから、憎からず思っている隣人、アダムとともに事件に首を突っ込む。しかし、調査中にかつての恋人である人狼サミュエルと出会ったマーシィは、しまい込んでいたはずの忘れられぬ想いにふたたび胸を焦がす…現代ロマンティック・ファンタジイの傑作、ついに刊行。

似たような設定のMagic Bitesよりも、軽めでロマンス要素も多く、読みやすいですね。

二人の人狼ヒーローがマーシーの関心を奪い合うロマンスと、人狼界で起こった事件の解明がいいバランスで描かれていると思います。

ヒロインのマーシーは、「ウォーカー」と呼ばれるコヨーテに変身する能力を持つ女性で、里子として人狼の一部族と暮らしていたことがあります。

そのときの恋人がサム。白狼で、実はマーシーよりもかなり年上。二人はある事情から引き離されてしまうんです。

もう一人のヒーローのアダムは、マーシーの隣家に住む人狼のアルファ。傲慢な態度ながら、マーシーに心を寄せている様子です。狼種族の中でもかなり上位のアルファなのに、寝室にマーシーの○○を置いていることがある事件で判明。可愛いです。

今回はサムがとても魅力的でしたが、今後どういう展開になるのか楽しみです。

あ、それと「イギリス英語」を関西弁で翻訳してあるのに笑っちゃいました。