コフィン・ダンサー ジェフリー ディーヴァー

コフィン・ダンサー
コフィン・ダンサー

著:ジェフリー ディーヴァー|出版社:文藝春秋|発売日:2000/10|単行本|4163195807|

ボーン・コレクター事件から約1年半後、ライムとアメリアは再び事件に取り組む。殺し屋「コフィン・ダンサー」を捕まえるのだ。「コフィン・ダンサー」は大陪審である密売人に不利な証言をする予定の証人を消すために雇われたらしい。ライムは「コフィン・ダンサー」を捕らえることができるのか。""

前作ではベッドに入ったままだったライムが本作では特注の車椅子で研究室を動き回る。アメリアとの間には微妙な感情の行き違いがあり、アメリアの怒りを買うことに・・・ライムの恐怖に凝り固まった心を「だけどね、神にも絶対はないのよ。」と諭すアメリア。アメリアが現場で活動するのを遠隔指示しかできなライムのもどかしさや無念さが、今回も切ない。

一方、事件の捜査の方は一進一退ではあるが徐々に、「コフィン・ダンサー」追い詰めていく様は、スピード感にあふれていて目を離せない。最後は「えー!!やられた。」と思わず唸ること間違いなし。
2001-06-03