銀の枝 ローズマリ サトクリフ

銀の枝
銀の枝

著:ローズマリ サトクリフ|出版社:岩波書店|発売日:1994/11|単行本|4001155370|""

< ローマン・ブリテン3部作。最後のワシの物語。 >

「第9軍団のワシ」に続くにまつわる物語。

「第9軍団のワシ」で、を探しに旅に出たアクイラの子孫フラビウスと、そのいとこジャスティン。
2人は偶然、ある裏切りを目撃し上官に報告しようとしますが、逆に辺境の地に送られます。そこで、百人隊長アクイラと下級軍医ジャスティンは、それなりに充実した日々を送っていました。上官に信じてもらえなかった悔しさを抱えたまま。
ところが、またも2人は更にひどい裏切りを知り、再度皇帝に注進しようとします。しかし、すでに皇帝は裏切り者の手に落ち、2人は負われる身となるのです。
逃げるうちに2人は、ポウリヌスと知り合い、彼の仕事を手伝うようになります。そして、またも戦がはじまり、2人はローマ帝国の裏切り者の軍隊と戦う最中、偶然家の床下からを発見します。それを旗印に掲げて急ごしらえの寄せ集め軍団は、ローマ帝国の軍団に参加し闘うのです。

で繋がったアクイラの子孫達。その不思議な運命の中で、常に光を目指し、よいと思うことをしていく2人。その2人の友情とともに、帝国に抗う地下組織の人々。
児童文学とは思えない骨太のどっしりとした物語です。