異国の子爵と月の令嬢/クリスティーナ・ドット

異国の子爵と月の令嬢 (MIRA文庫 CD 1-1)
異国の子爵と月の令嬢 (MIRA文庫 CD 1-1)

著:クリスティーナ・ドット|出版社:ハーレクイン|発売日:2007/08|文庫|4596912408

冷静沈着な家庭教師として名高いシャーロットの新しい仕事は、異国帰りのウィンター子爵に完璧な礼儀作法を仕込むことだった。彼は若くして英国を離れ、砂漠の民とともに暮らしていたという。ヴィクトリア女王も来臨するパーティまでに、紳士にふさわしいマナーを身につけさせなくては。夜ごと個人授業を重ねるうち、いつしか彼女はウィンターの奔放でエキゾチックな魅力に囚われてしまう。だがそんな折、シャーロットを思いがけないスキャンダルが襲った。

クリスティーナ・ドット初邦訳の作品。ちょっと読みにくいなあと思ったのはシャーロットのお堅い喋り方のせいかな。でも,完璧な礼儀作法を身上とする彼女らしさが出ていました。何といってもウィンターが魅力的です。家出して奴隷に売られそうになって最終的に砂漠の民になるなんて!!びっくりのヒーロー設定ですよ。最初からヒロインに惹かれているのだけど,それを愛とは気づかないウィンター。きっちり仕事をしなくてはとウィンターに惹かれまいとするシャーロット。中々面白いです。

しかしなあ。不満なのは訳者後書きです。何が言いたいのかよく分からないし,読者の知りたい続編は出るのかというようなことにも全く触れていません。著者紹介もないし。。何だこれって感じですよ。文句ついでに書いちゃうと,この邦題はないだろうよ…。

クリスティーナ・ドットは面白いんですよ。
私が洋書で読んだのはこの続編。本作でも某レディに扮していたパメラの話。