妖精王の月/O.R. メリング

妖精王の月
妖精王の月

著:O.R. メリング|出版社:講談社|発売日:1995/02|単行本|406207463X|

そなたの答えがノーでも,彼女の答えはイエスだ。わたしは<人質の墳墓>から花嫁を連れて行く。フィンダファーを寝袋もろともさらいあげると,妖精王は塚山から去った。タラの丘の<人質の墳墓>でキャンプした夜,別の世界にあこがれるいとこ,フィンダファーが妖精王にさらわれる。翌朝からグウェンのいとこを連れ戻すたびが始まる。妖精たちとの絶妙な出会いに助けられながら。だが,ケルトのフェアリーランドは,グウェンにとっても魅力ある世界だった。(扉裏より)"

おもしろかった!これにつきる。
ちょっとロマンチックなところもいい。後書きによると妖精もので「愛」について書かれたものは少ないそうだ。グウェンが旅する現代のアイルランドと交錯するフェアリーランド。私はこの物語のように「隣り合わせに存在する二つの世界」の物語に弱い。
主人公のグウェンの成長も楽しめる。(1999年9月)