サブリエル ガース ニクス

サブリエル―冥界の扉 (古王国記)
サブリエル―冥界の扉 (古王国記)

著:ガース ニクス|出版社:主婦の友社|発売日:2002/10|単行本|4072331120|

大死霊に捉えられた父親を助け出すために、18歳のサブリエルは単身、古王国に乗り込んだ。冥界から蘇った死霊たちがはびこる古王国で彼女を待ち受けていた運命とは…。オーストラリア、米国で話題になったファンタジー。""

サブリエルは,イギリスに似た国の寄宿学校で暮らす18歳。真面目で,ネクロマンサーとしての術を父親から教えられていた。その尊敬すべき師でもある父親からの連絡が途絶え,「使者」から父親のベルと剣が届けられた。これは,父親に何かあったということだ。サブリエルは,幼い頃に出た古王国へ向かう。

サブリエルは,凛としたいい感じの女の子。死霊使いの話なので,結構人も死ぬし,暗い場面も多いんだけど意外と爽やかな感じがするのは,サブリエルの性格故かも。

タッチストーンもいい。フリーマジックや,チャーター魔術という世界もうまい具合に機能していて,とてもおもしろかった。続編も是非読みたい。

「スピリット・リング」がお好きだった方にはいいと思いますよ。