七姫物語 高野 和

七姫物語
七姫物語

著:高野 和|出版社:メディアワークス|発売日:2003/02|文庫|4840222657|

ある大陸の片隅。そこでは、七つの主要都市が先王の隠し子と呼ばれる姫君を擁立し、国家統一を目指して割拠した。その中の一人、七宮カセンの姫に選ばれたのは九歳の孤児カラスミだった。彼女を担ぎ出したのは、武人のテン・フオウ将軍とその軍師トエル・タウ。二人とも、桁違いの嘘つきで素姓も知れないが、「三人で天下を取りにいこう」と楽しそうにそう話す二人の側にいられることで、カラスミは幸せだった。しかし、彼女が十二歳になった時、隣の都市ツヅミがカセンへの侵攻を始める…。第9回電撃ゲーム小説大賞“金賞"受賞作。時代の流れに翻弄されながらも、自らの運命と真摯に向き合うひとりの少女の姿を描いた新感覚ストーリー。""

物語はカラスミという少女が語り手となり進んでいく。ぽよんとした少女なので,突っ込みに欠けていてその分重さが足りないが,読んでいて不快ではない。前向きに生きるカラスミがいい。1巻ということもあり,今後を楽しみにしたい物語だった。