オレンジ党、海へ 天沢 退二郎

オレンジ党、海へ (fukkan.com)
オレンジ党、海へ (fukkan.com)

著:天沢 退二郎|出版社:ブッキング|発売日:2004/12|単行本|4835441338|

ある日、「オレンジ党」のもとに救援を求める不思議な手紙が届いた。差出人は「鳥の王」とあり、“黒い魔法"から助けて欲しいのだという。しかし、時を同じくして、「鳥の王」に囚われているという「カモメ」と名のる者からも助けを求める手紙が届く。はたして、どちらが真実なのか?“黒い魔法"の罠かもしれないと思いつつ、「オレンジ党」の少年少女は「鳥の王」が住むという「八ツ岡」へ向かうことに。そこに待ち受けているのは…?日本が生んだファンタジー文学の傑作、待望の復刊。 ""

三部作「三つの魔法」の第三の部分。図書館でリクエストしたのだが、これと一巻「オレンジ党と黒い釜」、「光車よ、まわれ!」が先にきてしまったので、第二部「魔の沼」は読んでいない。それでもじゅうぶん楽しめた。メンバーはオレンジ党が中心だが外れてしまった子もいる。第三部は学校にできた泉の幻影から始まる。

ルミたちオレンジ党一員は「鳥の王」から手紙を預かったという吉田四郎と出会う。そして新しい冒険が始まる。今回も内容盛りだくさんだ。「夢師」「ときの樹」霊柩車、炭袋、「鳥の書」「黒い太陽」などなど。あいかわらず、怪しい先生の横やりや、魔法。疑惑や罠。
夢にとらわれてしまったままかえらないルミを助けに行く京志。そして最後には。。

これも絶品!!
日本土着のファンタジーという感が強いが現代的な部分も多々あり、不思議な魅力となっている。今でも十分通用する珠玉の名品。手元においておきたいー。