純白の似合う季節に コニー・ブロックウェイ

純白の似合う季節に (ライムブックス ブ 1-4)
純白の似合う季節に (ライムブックス ブ 1-4)

著:コニー・ブロックウェイ|出版社:原書房|発売日:2007/09/10|文庫|456204327X|

ヴィクトリア朝末期のロンドン。劇場歌手のレッティは訳あって追われていた。一文無しとなってたどり着いた駅で、偶然にも切符を拾う。それを手に、見知らぬ田舎町に降り立った彼女は、貴族らしい人々から大歓迎を受ける。彼らが招いたウエディング・プランナーと勘違いされているらしい。レッティは隙あらば姿を消すつもりが、依頼人からも厚く信頼され、花嫁に悩みを相談されたりしているうちに、心と体に傷を持つ治安判事のエリオットに恋をしてしまう。一方、エリオットも一目でレッティに心を奪われるが、彼女の謎めいた部分に興味と疑いを抱いていた。レッティは「偽りのウエディング・プランナー」として最後までやりとおせるのか?エリオットとのあいだに通う熱い想いは?ヒストリカルの気鋭作家が軽やかな筆致で描く、RITA賞受賞の傑作ロマンス!(ライムブックス)""

薔薇色の恋が私を愛が薔薇色に輝けば薔薇の誓いと愛を胸にの作者コニー・ブロックウェイの「純白の似合う季節に」。


The Rose Huntersとはまるで違う趣のロマンスでびっくりしました。ヒロインは詐欺師,ヒーローは治安判事!!大きな流れは,予想通りなのですが,登場人物がみんな特徴があって,実に生き生きしています。
ヒロインのレッティは,詐欺師の片棒をかつぎ,人を信じず涙を流さず,自分だけを頼りに生きてきました。彼女が思いがけず関るようになった人々との生活の中で次第に「他人の気持ちを考えること」「愛」,「誠実さ」,「責任感」などなどこれまで敢えて考えてこなかった(弱さにつながると思っていた)ことを考えるようになっていくあたりは説得力があって無理なく読むことができました。

ヒーローもいいです。厳格で真面目で世間から尊敬されている治安判事エリオット。ずっと感情を仮面の下に隠してきた彼がブチ切れるところが好きです〜。

互いに愛し合っているのに結ばれるわけにはいかない…この状況が切ないです。ラストはちょっと「おいおい。エリオット。やりすぎじゃない?」と思いますが(笑)

洋書ではこのThe Bridal Storiesは2作出ているようですね。ライムブックさんにどんどん翻訳して欲しいです。
The Bridal Season
The Bridal Season

著:Connie Brockway|出版社:Dell Island Books|発売日:2001/11/06|マスマーケット|0440236711|

1作目。邦訳純白の似合う季節に


Bridal Favors
Bridal Favors

著:Connie Brockway|出版社:Dell Pub Co|発売日:2002/08/27|マスマーケット|0440236746|

2作目。

★関連情報
著者サイトConnie Brockway's Website
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