嵐をつかまえて          ティム ボウラー

嵐をつかまえて
嵐をつかまえて

著:ティム ボウラー|出版社:白水社|発売日:2002/10|単行本|4560047553|

少女が誘拐された。金めあての犯行ではなかった…。若い誘拐犯の胸に燃えたぎる激しい復讐の念。迫り来る嵐の中、運命に翻弄される若い主人公達の姿をスリリングに描く。""

表紙に惹かれて借りた本。イラストを描かれた方のHPはこちら





表紙に惹かれたあと,訳者あとがきを見てちょっとファンタジーあるいはホラーの香りがしたので借りました。両親が出かけた後,兄弟で留守番をしていた3人。長兄は途中で友達の家に遊びに行ってしまい,残されたエラは末っ子のサムと2人に。結果,エラは誘拐されてしまい,長兄のフィンは自責の念にかられる。父親ときたらフィンを責めてばかりで本当に腹立たしい。末っ子のサムは,実は「何かが見える」力を持っていて,普段から変わった子だったのだがエラの事件からさらに奇行が増えていく。



ホラー味がちょっぴり加わっており,途中でちょっと展開も読めちゃったけどそれでも,のめりこんで読んでしまった。家族のつながり,信頼。そんなものを考えさせる物語でした。中々よかった。
2002.12.14 (土)""