青猫屋 城戸 光子

青猫屋
青猫屋

著:城戸 光子|出版社:新潮社|発売日:1996/12|単行本|410415301X|

異界の扉が静かに開き始める。優れた歌を創ることが無上の名誉であり、人々が歌の呪力を恐れる不思議な町があった。その町で呪力を持つ歌を消すのが人形師「青猫屋」廉二郎の裏の仕事。ある日、48年前の歌仕合の勝敗の判定を依頼された彼は、消えた歌の探索の果てに摩訶不思議な事件に巻き込まれた―。夏の一夜の見せ物小屋は夢か現か幻か。いつとも知れぬ懐かしい日本で男を惑わす妖しい生き物たちの謎。""

歌が重要な小道具となっている独特な世界のファンタジー。歌を聞いて育った野菜が人にかみついたりね。青猫屋四代目当主廉二郎は、48年前の歌試合の判定を下すことができるのか?勝のは、お時さんか、ツバ吉か。不思議な味わいだった。
第8回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作